今回のコロナショックで一度は大きく下がった株価ですが、日本・米国共に上昇を続けています。景気悪化は間違いないので、実体経済を反映していないと思います
多くの人々が『二番底』を予想しており、私も数ヵ月かけて下落するのではないかと考えています。
二番底に関する解析や見解では、1990年頃のバブル崩壊、2000年頃のITバブル崩壊、2007年頃のリーマンショックと比較して "同じ動きをする" であろうと皆さん考えているようです。
1.各国の金融緩和とリスク
今回のコロナショックで、各国が一斉に金融緩和をしています。お金をどんどん刷って、刷ったお金を企業や国民にばらまいています。
また困った人や企業にお金をする一方、刷ったお金を使って下落した株や企業の債権を購入しています。
想定よりも株が下がらない理由は、刷ったお金で買い支えているだけと思います。下がらないのは現実的に起こっている事ですが、上昇に対するリスクもあると考えています。
『お金を沢山刷る = お金の価値が低下する』という事であり、将来インフレ(物価が上昇)するリスクをはらんでいます。
日本は長年デフレ(物価が下落)が続いていますが、静かにインフレが進んでいると思います。事実スーパーなどで売られている食料品は、価格が変わらないのに量が少なくなっています。
過去に起こったインフレの中でもお金の価値が急激に低下する「ハイパーインフレ」になると、キャッシュ中心の資産は一気に吹き飛びます。
一方そのような中では、借金をしていた人は、お金の価値が下がることで負債の負荷が下がり、得をすることになります。
国の借金も同じような状況であり、増え続ける国の借金を棒引きさせる手段の1つと考えています。
2.これからの投資について
これからアメリカの企業が4,5月に決算を迎え、業績が明らかになっていき、恐らく多くの企業の決算は悪化していると思います。
決算を迎えたときのに株価がどちらに行くか予想はできません。普通に考えれば、『大恐慌より酷い』状況を考えると暴落するしかないと思いますが、現状でもそれを反映していません。
私は既に1回目の暴落で資産の10%のキャッシュを使って、米国のETFを購入しており、購入価格から約20%値上がりしています。
現在の価格上昇をみて、「もう少し購入しておけばよかった」と思いますが、以下の理由から今は少し様子見です。
・企業の決算が出そろっていない。
・コロナショックから普通の経済状態に戻っていない。
・現在の株価は金融緩和と復旧後の見通しだけで上昇している。
1-3月期の企業決算がこれから出てきます。ただ私は少なくとも4-6月の決算を見るまでは、本当の影響は分からないのではないかと考えています。
私の投資スタイルは、基本的にバイ&ホールドの長期投資なので、底値で購入しなくても良いと考えています。もちろん安く購入できるのが最も良いのですが…。
よって、数ヵ月は様子を見ながら優良な企業の株やETFをそれなりに安い価格で段階的に購入しようかと考えています。