先日、ネットでサラリーマンのおこずかいに関する記事を読みました。ちなみに2021年のサラリーマンのおこずかいは、平均で38,710円だそうで、この10年はほぼ横這いの様です。
38,710円の中身について、どの様な項目の支出が含まれているか分からない為、多いか少ないかの判断はできません。例えば趣味娯楽費以外に飲み会代や昼食費など入っていれば、少しきつい様な気もしますし、足らなければ飲み会に行く頻度を減らす事も必要になると思います。
ただ今はコロナウィルスの影響もあり、飲み会自体が減っているので、もらえるおこずかいが昔と変わらないのであれば、手元に残るお金は以前と比べて多いのかもしれません。
会社でおこずかいについて聞いてみた
会社でお金の話はしないのですが、同僚との雑談の中で、おこずかいの金額を聞く事が偶にあります。何となくではありますが、おこずかいの額は大体月に2万~3万5千円の範囲が多いように感じます。
3万5千円もらっている人はごくまれで、4万円を超えるおこずかいをもらっている人は聞いたことがありません。これでは全国平均を下回っている事になるのですが、恐らく地域性(田舎)もあると思います。
私の会社は田舎にあり、飲み屋も少ないので、「会社の帰りに一杯飲んで帰る。」という習慣は余りありません。会社の近くに飲み屋街はありますが、公共交通機関が発達していないため、夜遅くまで飲んだ場合は、タクシーで帰るしか選択肢がありません。
車通勤が当たり前で、大体家は会社から遠方にありますので、タクシーを使うと5,000円はかかります。中には1万円以上もかかる人がおり、その方は飲み会がある日は、飲み屋近くのビジネスホテル(1泊5,000円)に泊まります。
よって、大抵の人は飲み会に行っても、最終便のバスがある21時頃には帰宅します。当然21時ですと一次会のみですので、お金もそれほど使う事はありません。
あとよく見られる趣味としてはゴルフ、また地方都市によく見られますように、パチンコ屋は沢山あります。ただ、ギャンブルをしないのであれば、お金を使う事は無いのかもしれません。ゴルフもコースに出るのが1回/月程度であれば、それほどお金はかかりません。
海が近いので私の様に釣りを趣味にする人が沢山います。ただ釣りはそれ程お金がかかりませんので、結果として、少ないおこずかいでもやっていけるのでしょう。
定年後のおこずかい
今まで気にした事がなかったのですが、先日定年前の方と定年後の生活費について話をする機会がありました。その中で、定年後のおこずかいについて話題に上がりました。
その方はシニア社員として65歳まで働く予定だそうですが、シニア社員になると給料は激減します。奥様から毎月こずかいをもらっている様ですが、給料に合わせておこずかいも減らされるだろう、ということです。興味深かったのは、この方のおこずかい制度です。
通常、おこずかいは毎月3万円、など決まった額としている家庭が多いと思いますが、この方は
おこずかい = 給料(総支給) × 10%
としているようです。当然給料が増えれば、おこずかいも増加します。おこずかいが増えれば、仕事へのモチベーションも上がるのかもしれません(それほど単純な事はないと思いますが)この制度を決めたのは、奥様だそうで、中々よく考えられたな…と思いました。
問題なのは、この方がかなり出世をして、現役時代の給料が多く、おこずかいもそれなりにあるという事です。想像するに今は、8万円近くのおこずかいをもらっていると思われます。一方、定年後は給料に合わせて、おこずかいも激減して半分以下になるでしょう。
「正直定年後は減ったおこずかいでやっていけるかな…」と心配されている様でしたが、それでも一般的なサラリーマンと同じくらいのおこずかいはもらえるので、幸せな方だと思います。ただ、一度ついた金銭感覚を定年後に変えていくのは、難しいのかもしれませんね。