アーリーリタイアを目指すのであれば、投資はした方が良いと思います。特に20~30歳台で本当にリタイアをするのであれば、避けては通れないでしょう。
日本では事例が少ないと思いますが、自分でビジネスを起こして、ある程度大きくなったビジネスを売却してアーリーリタイアする方法があります。しかし、普通のサラリーマンが投資を全くせずにアーリーリタイアを達成するのは、難しいように思えます。
世間には投資に関する情報が沢山ありますが、投資に正解は無く「確実に」資産を増やせる方法は、無いでしょう。投資について他人からの意見を参考にするのも良いですが、昔から言われている様に「投資は自己責任」の世界です。
私の場合、会社に入って直ぐ証券会社に口座を作って投資を始めました。入社前から投資を始めようと考えていたので、事前に証券会社は調べていました。当時はネット証券が出始めた頃であり、まだ大手証券会社が大きなシェアを占めていたと思います。
その当時、取引金額が1億円以下の個人投資家は、大手証券会社から「ゴミ投資家」と呼ばれていました。当時は取引手数料が高額で、数百万円の株式売買に1~2万円の手数料が取られていたと記憶しています。
丁度その頃、松井証券やイー・トレード証券(現在のSBI証券)などのネット証券会社が出始め、取引手数料が大幅に低下した事で、個人投資家が容易に投資に参加できるようになったと思います。
「金利」の存在を知った事
投資をしようと思った1つ目のきっかけは、子供の頃のお金の体験が影響していると思います。親が意識して教えたのか分かりませんが、お金に対する考え方は、小学校の頃に出来たと思います。
小学生の時、親から毎月数百円のおこずかいをもらっていました。毎月の金額は少ないのですが、少しずつ貯金箱に貯まっていたと思います。その時は、ただ貯金箱にお金が貯まっていただけで、貯める目的も無かったと思います。
ある日2,000円位貯まった貯金箱を持って、親と郵便局に行きました。郵便局で郵便貯金を作る事になったのですが、郵便貯金に印刷された金額を見て、何とも言えない高揚感があったと記憶しています。
また1年後に通帳に金利の支払いがあった時は、かなりの驚きと感動がありました。当時の小学生が金融システムについて分かるはずもなく、「お金をタダで預かってくれる上に、更にお金(金利)もくれるのか」と思いました。
仕事を失う事への恐怖
投資をしようと思ったきっかけの2つ目は、「仕事を失う事への恐怖」です。私が就職した時は、超氷河期であり、就職活動には苦労しました。
今の会社に入社したのは2002年4月ですが、実際の就職活動は2000年の終わり頃から2001年にかけてしています。就職状況は厳しいと認識していましたので、100社以上にエントリーシートを送付しました。
沢山の会社を受け、沢山の会社から不採用通知をもらいました。ちなみに今の会社に内定をもらったのは2001年の5-6月頃でしたので、比較的早かったのかもしれません。
ちなみに私が第1希望にしていた会社は、筆記試験と5段階の面接試験がありました。3次面接まで言ったのですが、本社がある東京まで自費(新幹線)で行ったのにも関わらず、不採用通知をもらった時は、正直ショックでした。その後聞いた話では、4次面接からようやくその会社から交通費の支給があったとの事でした…。
このような状況でしたので、今の会社に入る事が出来て良かったと思います。ただ、入社後も仕事を失う恐怖があり、「何時失業するか分からない」という気持ちで仕事をしていました。
よって失業した時の事を考え、生活費を抑え、貯めたお金を全額投資に向けていました。今考えますと、「失業するかもしれいない恐怖」が仕事と投資のモチベーションになっていたのかもしれません。