アーリーリタイアを目指している人にとっての最終目標は、『資産から得られる不労所得だけで生活する事』と考えている方が多いのではないでしょうか。資産から得られる不労所得だけで暮らす事が出来れば、二度と働く必要はありません。
『不労所得>生活費』となった時に、経済的自由を得られたという事であり、人生に成功したと言えるのでしょうね。もはやお金の為に働く必要は無くなり、精神的にも自由が得られたと感じるのでしょう。
気が付いたら貯まっていた配当所得
過去アインシュタインが人類最大の発見の1つに、「福利効果」を上げた事は、有名な逸話です。元金にしか金利が付かない『単利』に対して、支払われた利子に対しても更に利子が付く『複利』は、資産が雪だるま式に増えるというよく考えられたシステムと思います。
一方で、コロナショック後の世界的な金融緩和で低金利が続いており、インフレ目標を達成していない日本では、銀行にお金を預けても殆ど利子が付かない状態が続いています。
私の場合、5~10年先を目標にアーリーリタイアを目指しています。目標とする金融資産額や不労所得(配当所得)は決めていますが、まだまだ目標到達には程遠い状況です。
現在、米国ETFを中心に定期定額買付を行っていますが、コロナショック後に始めたETF投資によって、順調に資産額を増やす事が出来ています。ただドル建て資産は順調に増えているのですが、得られた配当金(ドル)の再投資先は決まっていません。
現在、ドル建て資産から得られる配当収入は、年間約4~5千ドルあります。日本円に換算すると、50万円程度ですが、このままドルとして貯めても利子は付かないので複利効果を得る事が出来ません。
一方で年間5千ドル程度の追加投資をしても、資産増加にどれだけ効果があるのか…と考えてしまい、市場が暴落した時の投資資金として使おうか、と考えているうちに証券会社のドル残高が結構増えてしまいます。
このまま暴落を待って指を銜えて市場を眺めていても、市場の暴落は何時になるか分かりません。また市場が暴落しても、何時も底値で買えるとは限らないと思います。
配当収入の再投資先
色々と思案した挙句、米国高配当株式ETFをこれまた定期定額買付をする事にしました。米国高配当株式ETFについては、コロナショック直後にVYMを購入していますが、一度暴落時に購入して以来、追加投資はしていませんので、余り資産は増加していません。
コロナ前からインカムゲインを増やしたいと考えていたので、米国高配当ETFの購入のタイミングを狙っていました。ちなみにVYMの購入を決めたのは、他のHDVやSPYDよりも組込んでいる株式銘柄が多く、歴史も長いのが理由です。
しかし、現状VYMは『高配当』と言われながらも、現在の配当利回りは常に3%を下回っており、追加購入するには魅力が乏しくなっています。一方で、SPYDは歴史が短く、組み込まれている銘柄数も少ないのですが、配当利回りが4%を超えているので、魅力的といえます。
一度に数百万円単位のSPYDを購入するのは躊躇する所ですが、配当所得で得られた資金を毎月数百ドルずつ再投資するのであれば、価格の暴落も気にせずに済むと思います。配当で得られた資金を再投資する事で、少なくとも利子が付かないまま放置されることは無くなります。
投資に関しては、余り労力はかけず、リスクも取りたくないので、資金を確保して投資スタイルを決めたら後は放置、としたいと考えています。