少し前に新卒採用準備を行うため、面接官に対する研修があった事をブログに書きました。人事が開催する研修で、社外講師を招いて講習や面接演習などを受けました。今回は、研修で教えてもらった最近の就活生について紹介させて頂きます。
教えてもらった就活生の特徴は、あくまでもコロナ前の数年間の傾向であり、コロナによる景気悪化を受けて有効求人倍率も下がっているので、今後就活生の傾向も変わると思います。
↓厚生労働省データ
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000192005_00010.html
以下が社外講師の方が言われていたこの数年の就活環境です。
①就職活動がし易い(採用されやすい)社会環境
②インターンシップの活用、応募する会社を厳選
③落ちた時の挫折感、モチベーションが続かない
①就職活動がし易い社会環境
少子高齢化で若者数は減っており、働き手も増々減少していくと考えられます。2007~2008年のリーマンショックによる景気の一時的な落ち込みは有りましたが、有効求人倍率は高い水準を維持していました。
景気が良いと感じる人は少ないと思いますが、私の会社でも少し前まで中途採用を沢山取っており、人材確保が難しいと人事部が言っていました。採用担当者の「少しは景気が悪くならないかなぁ」と言っていたのが記憶に新しいです。
ただコロナの影響を受けて、中途採用は全面的に打ち切り、新卒採用のみにするという社内通達がありました。たった1年の違いですが、就活生にとっていきなり地獄に落とされたように感じるのかもしれません。
②インターンシップの活用、応募する会社を厳選
最近多くの学生がインターンシップ制度を利用しているそうです。私の会社にも毎年数人の学生がインターンシップで数日間の業務を体験しています。
インターンシップは、手続きや報告書作成、また企業側も受入れ態勢を整えたりと、それなりに手間がかかります。また学生さんたちも数多くインターンシップをこなすことは難しいでしょう。
昔の就職氷河期の頃は、数百ものエントリーシートを書きまくって企業に応募しました。数をこなして、運が良ければどれかの企業に当たる…という感じでした。
最近の学生は数社しか応募せず、また1社から内定をもらったら、就職活動は止めるそうです。これは数年前からの傾向だそうで、これからも同じような状況が続くと講師の方は仰っていました。
よって応募してくる学生は、厳選して会社を選んで受験してくるので、くれぐれも真摯に対応する様に、人事部からも言われました。確かに厳選して受験してもらっている事を考えると、全員合格にしてあげたくなります。
私の時の様に「どこでもいいから内定ください!」というような気持ではなく、「色々考えて調べた結果、入社したいから受験しました」という学生の方が来て欲しいと思います。
もちろん就職氷河期の頃は、こちら(就活生)が選ぶというより、「企業に選んでいただく」という要素が強かったので、就職活動する学生にとっては余裕が無かったと言えます。
③落ちた時挫折感、モチベーションが続かない
これは就職状況が良かった事による影響だそうですが、有効求人倍率が高く内定をもらいやすい状況なので、多くの学生が早くから内定をもらう傾向があるようです。
ただ比較的内定をもらいやすい状況とはいえ、1社目で内定をもらえる人は少ないでしょう。就活生の中には、数社から不採用通知を受けると人生を否定された気持ちになり、相当落ち込む人もいるそうです。
流石に数十、百社以上の企業から不採用通知を受けたら落ち込むと思いますが、数社の不採用通知だけで、人生が終わったような気持になる学生さんもいるようで、くれぐれも言動に注意し、フォローする様、人事部からも言われました。
以上が最近の就活生の傾向ですが、一方で上にも書いた通り、コロナで大変な状況になる可能性もあり、これから就職活動する学生さんたちは、試験に落ちて落ち込む暇も無いのかもしれません。