以前、会社で新卒採用の試験官になった事を書いたことがありました。試験官というのは、新卒採用を行う面接官であり、技術系の学生の面接を担当する事になります。
人事部から面接官を依頼されたのは約1年前で、最初は2021年3月卒の採用試験で面接官を行う予定でした。ただスケジュールが合わず、昨年は面接を行う機会は有りませんでした。
人事の研修会にて
先日人事部から連絡があり、採用面接を行う面接官を対象に研修会が行われました。社外講師を招いての研修会になります。
研修会では、以下の事を説明されました。
①面接官としての心得
②2021年(2022年3月卒)の就職活動状況
③Web面接について
『①試験官の心得」につては、昨年と同じような内容で、面接を行う際の学生の評価の仕方や考え方についてレクチャーを受けました。専門家の方の話は、「なるほど」と思える点が多く、人を見る時のポイントなどためになります。
また人事部と講師からの新しい情報として、②2021年の就職活動状況、③Web面接 について説明がありました。この2点について、少し詳しく紹介します。
2021年の就職活動状況
2021年(2022年3月卒の新卒対象)の就職活動ですが、やはり相当厳しいようです。景気悪化を受けて、多くの企業が採用を絞っているようで、私の会社も似たような状況です。
・2021年の採用人数は、2020年の1/4に留まる。
・面接は殆どWeb。最終面接のみ、対面。
・インターンシップは引き続き行う予定。
上記の様に、採用人数は2020年に対して1/4しか無い様です。過去の各年度の採用人数を見せて頂きましたが、2008年のリーマンショックで一時的に微減する事があったものの、就職氷河期以来、採用人数はずっと増加していました。
特にこの数年は景気が良好(実感は有りませんが)で、過去にない位採用人数を増やしていました。昨年度まで中途採用をしていましたが、今年度は全て中途採用を停止したそうです。
たった1年でこれだけの違いが出るのは驚きですが、可愛そうなのは学生さん達でしょう。この先景気回復が見込めないのであれば、第2の就職氷河期になるかもしれません。
Web面接について
またコロナの影響でどの会社も対面面接は行っておらず、最終面接までWebで済ませている会社も有る様です。講師の方も「1回も直接会社の人に会わず、入社を決めるのは、本当に大丈夫なのかな、と思う時があります。」と言われていました。
人事から今年の採用活動は、最初からWeb面接で対応する事の説明がありました。昨年度は、当初対面で面接していたようですが、コロナの影響で途中から全てWeb面接になったそうです。
Web面接では、対面で無かったようなトラブルがあるそうです。よくあるのが通信状態の悪化で面接が思うように進まない場合だそうで、学生の方は、就職試験で一生が決まると考えていますので、通信状態の影響でWeb面接が思うようにいかない時、相当焦るでしょう。
もちろん通信状態悪化による面接試験の合否は、全く影響ないのですが、学生を不安にさせないように、人事や講師から「通信状態が悪くても、合否に関係ないこと。」を優しく伝えて、配慮してあげる様に指示がありました。
一方、学生の方々は、大学で「オンライン講義」を日頃から普通に使っているので、Web面接も慣れている場合があるそうです。逆に企業側がWeb面接に不慣れな所を見せて、学生の方々に「この会社大丈夫かな?」と不安にさせないようにとも言われました。
就職活動は、学生の方々が主体であり、彼らの良い所を少しでも引き出すような努力が面接官には必要なのでしょう。
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