今まで取得してきた資格は10以上ありますが、殆どが仕事に関する技術系の資格ばかりで、今の会社に勤めていなければこれほどは取得しなかったと思います。
以前は現場責任者として取得が必要な資格もありましたが、現在は事務所中心の勤務になり、技術系の資格を実務で使う事は無くなりました。
資格を持っているからといって、その業務に精通しているのではなく、「資格を持っているので、ある一定の知識はありますよ。」位のアピールにしかならない物もあります。
社外講習会の講師について
先日社外講習会の講師として、講義を行ってきました。この講習会は、労働安全衛生法(いわゆる労安法)に定められた国家資格取得のための講習会です。
資格取得希望者は数日間の講義を受け、最終日の試験に合格すれば資格を取得できます。合格率は発表されていませんが、試験内容を見ると講義をきちんと聞いていれば、難なく合格できる簡単な資格と思います。
講習会の講義を担当する講師は、企業を引退された方や高等専門学校の先生方、また私の様な一般企業に勤めている人が対象の様です。
私の会社では、この講習会に毎年講師を派遣しており、私も昨年から会社から依頼を受けて講師を担当する事になりました。社内での講師選定理由は良く分かりませんが、技術系の管理職である一定の知識や経験がある人を選んでいるようです。
社外講師は仕事とは直結しない業務なので、面倒な事と考えて断る人が多いようですが、社外活動を行える機会は中々得られませんし、持っている知識や技能を若い人に伝える良い機会と考えて引き受けています。
今年の講義
私が担当する講義は、3日間の講習会のうち、1日だけで、私の他に4人の講師が個別に各教科を担当します。今回の講習会の受講者は、30~40人位だったと思います。
昨年の講義の際は、もっと沢山の受講者がいましたが、コロナの影響でしょうか…。あとで事務局の方から聞いた所、今年はコロナの影響で、各会場の受講者数を絞っているとの事でした。
私が講義をした会場で受講できなかった人は、別の遠い会場で受講してもらっているとの事で、全体の受講者数はそれほど減少している訳では無いようです。
一方で講義を行う講師の方が問題の様で、ある企業に講師派遣をお願いした所、「コロナに対する社内規定から社外活動の自粛を言われている為、講師派遣はお断りします。」と言われたとか。コロナ対策で1つの会場の受講者を減らす、他の会場の手配など、事務局の方は大変そうでした。
実際の講義は5時間で、午前と午後に分けて行います。受講者も集中力が続かないと思いましたので、1時間毎に休憩を取るようにしました。講義の中身ですが、自分の担当科目を一通りざっと説明するのと、重要な箇所を詳しく説明し、確実に試験に合格してもらうように配慮します。
流石に5時間もしゃべり続けると、のども枯れます。マスクをしながらの講義でしたので、聞き取りにくい所もあったのではないかと思いました(狭い会場だったせいか、マイクが無かったです)。
講義終了後に事務局から講義を担当したお礼として謝礼金を受け取りました。実を言いますと、社外講習会の講師を担当したのは今回が初めてでしたので、謝礼金を受け取れるとは思いませんでした。
元々は、会社が受けた仕事なので、個人的に受け取るお金ではないと考え、会社に帰って確認した所、謝礼金は講師を担当した個人の収入として受け取っても構わないと言われました。
多くの人の前で話すのは、プレゼンを行う良いトレーニングになりますし、更に謝礼金まで頂けるのは、結構良い仕事かもしれませんね。