前回、パチンコ屋での職場環境やそこで働いているアルバイト社員について紹介しました。今回は、働いた時に印象に残ったお客さんについて書いてみようかと思います。
パチンコ屋で働くと、必ず「出ない!」と文句を言われるお客さんがいます。特にのめりこみ過ぎて、熱くなっているお客さんは要注意です。
1つめの過去の記事
過去に暴力を振るわれたことはありませんが、嫌みを言われる事はしょっちゅうありました。まあ、気持ちは分かりますが、「だったら止めりゃあ、いいのに…」と心の中で思っていました。
ブチ切れて台を壊したお客さん
人に嫌みを言う位なら良いのですが、出ない台に切れて、パチンコ台をたたくお客さんがいます。
私も実際にパチンコ台を壊す所を見たのは1回だけでしたが、この時はパチンコ台のガラスをたたき割ったお客さんがいました。
流石にお店の物を壊すのは、ルール違反なので、その客さんは複数人の従業員に抱えられながら、どこかへ連れていかれました。
その時の先輩アルバイトとの会話。
私 : あの人、どこに連れて行かれたんですかねぇ?
先輩 : 事務所だろ~。あと結構絞られるだろうな~。
私 : 「絞られるっ」て説教っすか。
先輩 : (右手の指で右ほほを切るように)これよ、これっ。
私 : ああ、プロの方を呼ぶんですか。
先輩 : 一応この店もケツ持ちがいるみたいよ。ガラスは安いけど、たたき割った
のはマズいし、他の客に示しがつかないからね~。
もう25年前の話なので、今は全く状況は異なっていると思いますが、当時のパチンコ屋には、それなりに裏の方々も関与していたようです。
そのお客さんがその後どうなっかたのかは分かりませんが、ガラス台以上のお金を弁償させられたのかもしれません。
全身白スーツのお客さん
パチンコ、パチスロで見事買った場合、まずパチンコ玉やコインを数える機械に通します。パチンコ玉は、コインより単価が安いため、大勝すると球が一杯入った箱が積み上げられます。
パチンコ玉を数える機械は、パチンコ台とは別の場所にありますので、大勝すると、台車で何往復もしなければなりません。
私が働いていた店では、基本的にお客さんの方で全て玉の移動をしてもらっていました。ただ余りにも箱が多いとアルバイトも手伝うことがありました。
パチンコ屋の中は狭く、パチンコ玉が沢山入った箱を台車で移動する時は、人と接触して箱をひっくり返さないか、ヒヤヒヤします。
ある日、パチンコ台がトラブルで動かない事がありました。トラブル対応でパチンコ台を空けて点検していた所、後ろから声をかけられました。
お客: 兄ちゃん、悪いけど箱を(機械まで)運んでくれんか。
私 : え~~(このくそ忙しいのに、自分で運べよ!)
後ろを振り向くと、全身白スーツの中年男性が立っていました。しかも右腕が無い…。服装、物腰からみても、一般の方ではないと直ぐに判断できました。
私 : はいっ! 直ぐに運びます。
お客 : 悪いな。
まあ、片腕ならばパチンコ玉の箱を機械に通すことが出来ませんし、余り待たせて機嫌を悪くされても面倒な事になりそうなので、ここは穏便に済ませるようにしました。
トラブルがあった台については、別のお客さんを待たせることになりましたが、そこは同僚に任せて、やばそうなお客さんを優先しました。
今のパチンコ屋は禁煙にもなり、裏(プロ?)の方の関与も少なくなって、店内・業態の何れもクリーンな状態になっていると思いますが。