回顧録の様になってしまいますが、以前紹介したパチンコ屋でのアルバイトについてまた書いてみます。
私はパチンコを始め、ギャンブルはしません。過去に友人と何度か競艇に行ったことがありますが、賭けるときは数百円程度で、負けても良い気持ちでやっています。
ただ株の様な投資もギャンブルと言われれば、ギャンブルをしているとも言えますが。一方で、パチンコ屋で働いた事がある者として、パチンコを全否定するつもりはありません。
(当然儲からないシステムと思っていますが)人に迷惑をかけずに趣味として楽しむのであれば、良いと考えています。最近では0.25円パチンコや1円スロットの様に、ゲームセンター以下の軍資金で遊べるお店も増えています。
また場内も禁煙になりましたので、お年寄りが小銭を持って長く遊べる趣味として良いかもしれません。もちろん、のめりこみ過ぎて家族や友人に迷惑をかけるのは避けるべきと思います。
今回は、職場環境や働いていたアルバイトの方々について紹介します。
職場環境
最初にパチンコ屋で働き始めた時、先輩のアルバイト社員から「この1ヵ月で何人かアルバイトが入ってきたが、全員数日で辞めたよ。」と聞かされました。
その時は余り気にしなかったのですが、結構ハードな職場だったと思います。
・お客からの苦情。「出ないよー」と言われる事は常。ブチ切れる客も。
・騒音。インカムをつけているので、片耳だけ騒音に晒される。
・パチスロ担当はコイン整理で手が荒れる。軍手が必要だった…。
・台入れ替えなど結構重労働
ギャンブルをすると人は熱くなるものであり、負けが込むと不機嫌になるのでしょう。お店の人に文句を言いたくなる気持ちも分かります。
特に私が働いていたお店は、ギャンブル性が高かったので、出ない台はいくらお金をいれても全く出ません。お客さんは、「もう少し入れたら、爆発するはず。」と考えるのでしょうが…。
あとパチンコ屋の店員は、事務所の指令や社員同士の会話を行うため、インカムを使っています。片方しかイヤホンをつけていないので、片耳は耳栓、もう片方は店内の騒音に晒されます。
お店の閉店後にイヤホンを外すと、インカムをつけていない方の耳だけ「シャーッ」という雑音がしばらくします。ずっと働いていると、片耳だけ悪くなっていたかもしれません。
アルバイトの社員たちは…
前回の記事でも書きましたが、パチンコ屋で働いていたのは、責任者の次長以外は殆ど20歳台の若いアルバイトでした。
アルバイトとはいっても専業の人もいますし、私の様に学生アルバイトの人も多分何人かいたと思います。「多分」というのは、私はパチンコを全くしなかったので、パチンコ好きのアルバイトの方々とは話が合わず、彼らの生活を把握していなかったためです。
ほぼ全員がパチンコ好きの人ばかりで、「あの店の○○の台が熱いよ。」など、パチンコ好き同士で話が盛り上がっていたと記憶しています。
あと今でもそうでしょうが、パチンコ屋で働く魅力は、給料の高さでしょう。その当時、コンビニと掛け持ちで働いていましたが、コンビニの時給が夜勤で800円台だったのに対し、確か1,100円以上あったと思います。
また年末年始には、「ご祝儀」と言って給料の上乗せもありました。短期でお金を稼ぐアルバイトとしては、良かったと思います。ちなみに私以外のアルバイトの方々は、長期で働いていた人が多く、月に20万円以上稼ぐ人もざらにいました。
給料日に "オーナー" から給料を手渡しされた時に、「今月は25万円か~、少ねー」と言っていたのが印象的に残っています。アルバイトで月25万円…かなりの額と思いますが。
給料をもらったアルバイトは、そのお金で他のパチンコ屋に行き、パチンコをします。申し訳ないのですが、この行動は今でも理解できません。
ただ一番年長のアルバイトの責任者は、「パチンコは、昔家が建つ位散々やったけど、儲からないから今は止めたよ。」と言っていました。
パチンコに沢山お金を使って、パチンコ屋で長年働けば、お客が儲からないシステムが見えてくるのでしょうが、若い人は大当たりの夢を見て、通い続けるのかもしれません。