私は週に1~2冊の本を読んでいます。先日読んだ、ブライアン・トレーシーの「大富豪になる人の小さな習慣」という本が良かったので紹介したいと思います。
ブライアン・トレーシーは、セールスのエキスパートであり、モチベーションを上げる演説家として、自己啓発本を多く出版しています。ブライアン・トレーシーの名前だけは聞いた事があるのですが、本を読んだのはこれが初めてです。
この本では大富豪になる為だけでなく、人生で成功したいと思う人に勧めたい習慣が書かれています。本で紹介された習慣の中には、すでに実践した事があるものもありますが、新たに取り入れたい習慣も幾つかありました。
目標を紙に書く
人生において目標を継続して設定し、達成し続ける人は多くないと思います。大抵の人は年を取ると大きな目標も無くなり、何となく人生を送っているのではないでしょうか。
ましてや設定した目標を紙に書きだす人は少ないと思います。本には、目標達成のために紙に書いている人は、全体のわずか3%しかいないと書かれています。
この3%が(大人?)全体に対するものなのか、目標を設定している人に対しての割合か分かりませんが、何れにしてもかなり少ない割合なのでしょう。
本によると目標を設定し、更に紙に書いた場合、達成する確率が非常に高くなるそうです。本当か分かりませんが、紙に書いて、その後その紙を全く見ずにタンスにしまい込んでも、幾つかの項目で目標達成できているようです。
著者によると、一度紙に書き出すことで自分の潜在意識に刷り込まれ、意識しなくても目標達成のための行動をとっているとの事です。
目標を紙に書く習慣を毎年続けると、毎年上位3%に入る事が出来ますので、数年で行動を起こしていない人とかなりの差がつくと考えられます。
私自身、今年の1月に「人生の目標ノート」を始めて作りました。その中で長期目標として、①資産形成、②自己啓発(資格取得含む)、③起業 を書きました。また目標達成のための具体的な行動計画も追記しています。
10か月経ってノートを開いてみると、多くの行動を実行に移している事が分かりました。また幾つかの目標については、既に達成できていました。恐らくこれまでの人生で、これだけ色々な事を始めた事は無かったと思います。
これから必要なスキル…「新たな事を学ぶスキル」
多くの人が「将来役に立つ資格」や「就職に有利なスキル」には、興味があると思います。資格やスキルを得る事で、出来る仕事の幅が広がりますし、会社でも活躍できると思います。
この本で紹介されていた必要なスキルとは、「常に新しい事を学ぶスキル」でした。変化が激しい社会において、過去に使えたスキルが将来にわたって使えるとは限りません。
条件の良い仕事を得たいのであれば、企業や社会で求められるスキルが必要になります。また将来も昇給したいのであれば、昨日より今日、今日より明日でスキルが向上しなくてはならず、現状維持では企業から求められないかもしれません。
狭い領域だけで仕事をしていると成長はありませんし、失業した時に容易に就職先が見つからないリスクになります。以前の記事に書きましたが、「生涯学習」の必要性をこの本を読んでより強く感じました。
自己啓発の本は、「当たり外れ」や「自分に合う、合わない」があります。これは各個人で置かれている状況や目標が異なるので、今回私が読んだこの本が他の人にとって良いと感じるかは分かりません。
ある程度資産が貯まって、「この先仕事をどうするか…」と新たな目標を模索し始めた今の私の状況にとって、丁度良い本だったと思います。もしこの本を10年前に読んだとしても、強く印象には残らなかったでしょう。