例年お盆はお墓参りと小旅行に行くのですが、今回はコロナの影響で何処へも出かけていません。コロナ患者が少ない田舎の方が安心ですし、旅行に出かけてコロナに罹った時の事を考えますと、今年は大人しくしておいた方が良いと考えました。
お盆で長期の休みが取れましたので、数日間ゆっくり本をを読むことが出来ました。
お盆休みの休館を考え、事前に数冊の本を借りました。最近は、本を借りても読み進めるうちに自分の想像していた内容と異なり、時間がもったいないと判断して、途中で止めてしまうことが多いです。
今回読んだミニマリストの本
今回借りたミニマリストの本の内容が想像以上に良かったので紹介します。作者は忘れてしまいましたが、題名は『僕たちに、もう物は必要ない。』です。
ミニマリストの本は過去に何冊か読んだことがあるのですが、色々なミニマリストの生活を紹介する本が多く、「そのような生活があるのか。」と感じる位で、真似しようとか、ためになったと思った事は少なかったです。
今回読んだ本は、物を捨てる事で人生が変わった事(やや大げさですが)が、作者の実体験を元に書かれており、物へを捨てる事への思想的な内容が主でした。
作者は元々所有物が多い「マキシマリスト」であり、その当時を振り返って、何故物が多かったのか、物が多かったことによる弊害を紹介しています。
その中で作者が、ミニマリストになっていく過程と「もの」に対する自分の考え方とその変化を展開していったのは、興味深かったです。
私は、昔から物が少なく、「マキシマリスト」ではなかったのですが、20歳位の時に弾けもしないのに、アコースティックギターを買って、殆ど使わずに数年後に処分したことを思い出しました。
当時は友人の影響で洋楽を聴くようになり、エリック・クラプトンに憧れてギターを購入したのですが、直ぐに熱が冷めて止めてしまいました。今考えると若気の至りというか、恥ずかしい記憶です。
必要な物とは、何か?
ミニマリストとは、「自分が必要と思うものだけ持つ」というスタイルですが、場合によっては、物が無い事で不便な事もあると思います。
普通の家庭では日々使う生活必需品だけでなく、年に1回しか使わないものも必要と考えて、揃えていると思います。
我家でもほとんど使ったことが無い「キャンプセット」があります。キャンプセットとは、テント、キャンプ用の机、折りたたみ椅子、寝袋などがあります。
アウトドアに行く頻度は、年に1回あるか無いかですので、キャンプセットの出番は殆どありません。寝袋に至っては、購入してから使ったことがありません。
もし車中泊をするのであれば、使う可能性があるかもしれませんが、他の物で代替え出来る事を考えますと、処分しても良いと私は考えています。ただ購入した妻は了承してくれないでしょうが…。
一方で、年に数回しか使わないのに、「有ってよかった」と思ったものは、結構あります。例えば、脚立、台車、工具 などです。脚立で高い場所に上がる頻度や台車でしか運べないものを運ぶ頻度は相当少ないですが、有れば非常に助かります。
ミニマリストの場合は、これら年に数回しか使わない物は、必要ないと判断して所有の対象から外す様です。もし必要な状況になったら、脚立を椅子で代用したり、台車は他から借りてくる選択肢を考えるようです。
そもそも台車でしか運べない物をミニマリストの方は、持っていないかもしれません。ミニマリストの方は、「1つの物で他の用途に使えないか?」を考え、無ければ借りてきたり、使わなくても良い方法を考え出すようです。
必要と思った時に購入するという事はせずに、知恵を絞って手間をかければ、物が無くても対応できるという作者の考え方は、今迄私の中で無かったので新鮮でした。
物が少ない私でも、必要と感じた物は比較的直ぐに購入しますので、必要性を突き詰めて考えたり、他の物で代替えする事は考えたことは無かったです。
今は、将来のアーリーリタイアの準備として、周りの使わない物を少しずつ捨てていますが、物を購入する時はミニマリストの視点を持って検討したいと思っています。