私の会社では、40歳半ばにもなると、出世するひととそうでない人がある程度見えてきます。もちろん、まだ昇任の機会があると思っている人もいると思いますが。
会社での出世について
私の会社では、大体入社10年後に管理職になり、その後10年位経過して課長級、更に5年位経過して部長級になります。よって、課長級には40歳半ば、部長級は50歳前半になります。
ただしこれはかなり出世が早いケースであり、全員が課長や部長になれるわけではありません。定年前の55歳位で課長になる人もいれば、50歳前にして部長になる人もいます。
また最近は組織が完全なピラミッド式になっており、上に行くほどポストも限られている為、課長にもなれず、平の管理職として定年を迎える事も多いです。
私が入社する前は、役職が沢山あったようで、部下無しの部長が部署に何人もいたと聞いたことがあります。
会社での管理職の状況を見ると、40歳半ばで課長になれるかなれないかで、大体ふるいわけは済んでいる様に感じます。
結果、社内には部下無管理職が増えることになります。私も含めて、部下無管理職は、「管理職」とは言っても1プレーヤーとして仕事をしています。もちろん、部下がいなくても優秀な方は優秀です。
最もつらいラインの係長
管理職として業務を行う場合、最も大変になりそうなのが、管理職に上がったばかりから課長になるまでのいわゆる「係長」です。
係長は会社によっては管理職ではない場合もありますが、私の会社では管理職扱いです。係長が組合員か非組合員か分かりませんが、非組合員になれば残業はほぼ出ないケースが多いようです。
最近は、管理職のサービス残業に対して厳しくなったので、昔に比べると改善されていますが、管理職として以前より高い成果が求められます。
また係長で大きなポイントになるのが、「ラインの管理職」になるか、ならないかです。ラインの管理職でなければ、人事に関する管理業務がほぼなく、引き続きプレーヤーとしての業務に集中できます。
一方、ラインの管理職になると、少なからず部下を抱えることになりますので、管理業務の比率が増えていきます。
更に最近では、管理業務をしながらプレーヤーとしてのアウトプットも求められることもあり、ラインの管理職はかなり仕事の負荷が高くなっています。
ラインの管理職(特にラインの係長)ならば、会社では出世の登竜門であり、花形部署の様に言われますが、仕事内容は激務であり、若手社員からは全く人気がありません。
私の場合
私の場合ですが、元々会社からの期待は無かったのですが、前任のラインの係長が突然病気で会社に来なくなり、消去法で管理職と同時にラインの係長になってしましました。
初任の管理職であるのにも関わらず、ある日突然40人近くの部下が出来たので、最初は正直頭が回りませんでした。
それから10年近く定時退社をする他の管理職を横目に、部署長としてサービス残業しながら日々業務に追われる生活では、仕事に対するモチベーションを維持するのが大変でした。
しかし他の管理職と比べても給料面では大きな差は無く、10年近く経ってようやくラインの管理職を外れましたが、月の給料が1~2万円位多いかな、と感じる位です。
会社にはアーリーリタイアする事は伝えていませんが、リタイアする事が前提ならば、管理職に上がっても出世の必要はない、というのが率直な意見です。
それより部下無管理職のまま、プレーヤーとしてのスキルを磨き、なるべく残業せずに家で新たな事に挑戦する方が、人生にとって有用と思います。
もちろん、リストラ対象にならない様に、1プレーヤーとしてそれなりに頑張ることも必要と思いますが。