私の父は約10年前に他界しているのですが、生前時に『サラリーマンにとって、出世と妬み(嫉妬)は厄介。』と言っていた事を思い出します。父親はサラリーマンとしてある程度出世した様でしたが、私が理系(技術者)であるのに対し、文系(事務方)であったため、出世に対する考え方は異なっていると思います。
私の場合、自分が面白いと思える仕事が出来ればそれで良く、人の管理はしたくないので、出世はしたくないと考えています。会社には技術者として部下無管理職としてずっと1プレーヤーとして活躍している人も多くいますし、その方が幸せそうに見えます。
実際の所、私の会社では技術系の社員は、出世欲が少ない人が多いように見えます。そんな中でも技術系の一部の社員と事務系の社員は、ある程度は出世したい人はそれなりにいます。
私の会社の出世欲が強い人というのは、会社幹部にゴマを摺ったりする人はおらず、どちらかと言うと仕事を沢山こなす人が多いように感じます。よって、『出世欲が強い⇒仕事を沢山する⇒出世していく。』という感じなので、出世をする人に対する妬みというのは少ないように感じます。
ただ仕事を沢山こなすのと、仕事が出来るのはイコールになる訳ではありません。どちらかと言うと、『仕事を沢山する=仕事を沢山作る』というイメージが強いのですが、どちらにしても人を巻き込む力が強い人が多く、ドンドン出世していきます。
事務系の社員の方々はどのように考えているかは分かりませんが、この様な出世をしていく社員に対して、私も含めて多くの技術系の社員方々は、ほとんど興味がないみたいです。
ただ出世欲の強い技術系の社員の中には、『あれ(出世した社員)位のレベルで部長になれるのであれば、俺はもっと上になってもおかしくない。』と言っている人もいます。
出世をするという事は、社内でも目立つことになりますので、中には出世している社員に対して陰口を叩く人もいます。そんな陰口を聞いていると、正直「仕事を頑張っているのに文句を言われるのであれば、出世なんかしたくないな。」と思ってしまいます。
お金の妬みは要注意
かなり昔の事になりますが、投資を始めたばかりの時に会社の同僚に投資の話をしたくなる時がありました。特に購入した株が値上がりした時など、自慢したくなる気持ちがあったと思います。
ただ実際は、投資の失敗の話はしたことがありますが、儲け話は会社ではしたことがありません。今では投資自体の話もせず、上司や同僚からお金の話を振られても、8~9割は聞いているだけにしています。
投資に関しても知識が無いふりをしており、何か聞かれたら曖昧に応える様にしています。出世もそうですが、お金については出世以上に人の妬みがあると思います。また投資に関して未だ日本人の理解は低いと思いますし、今でも株取引をギャンブルと考えている人もいます。
また投資で一儲けしたと言った場合、『仕事を疎かにして株で儲けている。』と考えている人もおり、関係ないのに仕事への評価も低くなってしまう可能性もあります(非常に古い考え方と思いますが)。
私の会社は、地方にあるので考え方が古く、金融に関する知識が少ないのかもしれません。今でも『1つの会社に勤め上げて、結婚して、住宅ローンを利用して一戸建てを購入し、65歳までに完済し、老後は年金で暮らす。』と考え、そのような計画を立てている人が多いです。
これが外資系や都会にある企業であれば、考え方は異なるのかもしれませんが、お金の話は出世以上に気を付けるべきなのかもしれませんね…。