リタイアをした方々の事例を拝見すると、会社を辞めた後に社会とのつながりが無くなり、やることが無くなって再び働き始めることが多いようです。
サラリーマンは、朝早くから夜遅くまで働き続けているため、他に何かする余裕が有りません。結果定年退職した後に何もすることが無くなり、家でゴロゴロする為、奥さんから煙たがれる…というような感じです。
奥さんの方は、夫が毎日仕事に行っている間、地域活動や趣味を通じて独自のコミュニティーを作っており、夫が定年退職しても変わらない日々を送ります。
定年後は夫婦で旅行、と考えていた夫の考えが妻には伝わらず、今更「夫婦水入らず」という感じにはならないようです。
早めに地域活動に参加する
サラリーマンは日々仕事をこなすので精一杯で、休みの日に何かやろうという気が起きない方が多いと思います。
ましてや地域活動などは、全く知らない人とコミュニケーションを取らなくてはならず、億劫に感じるでしょう。
中高年男性は、会社で働いている時の意識がそのまま残っており、管理職であれば日頃の生活で少し横柄な態度が残っているかもしれません。
会社を出たらどのような人も同じ立場であり、地域活動に貢献している人は逆に先輩になり、教えを乞う事も必要になります。
地域デビューの第一歩として、昨年から地区の役員に立候補しました。地区の体育文化活動を手伝う役目であり、コロナウィルスが問題になる前は1回/月の集会がありました。
退社後に集会があるので、サラリーマンにとっては結構負荷がかかりますが、立場の異なるコミュニティー作りと考えて、できる限り参加しています。
あと丁度タイミングが良かったのは、自分が手伝う体育文化活動に子供も参加する機会が増えた事でした。
地域活動の情報を色々知ることができ、また保護者としての自分の考えを言える機会を頂いたのは、良かったと思います。
やはり子育て世代の参加率は低く、大体役員は定年された方がメインになります。しかし、役員の方々は子育て世代の現状をよく理解頂いており、役員活動も「できる範囲で参加してください」という緩い感じです。
集会やイベントへの参加にも特に強制力は無く、意外にハードルの低い物でした。何度か参加しているうちに、顔を覚えて頂けるようになり、今では参加して良かったと感じています。
リタイア後も少しでも働く
地域活動とは別に、リタイア後もアルバイトなどをして、社会と一定のつながりを維持するのも1つの方法と思います。私もリタイア後は、負担の無い程度で働き続けたいと考えています。
ただリタイア後の職場は一から出直しなので、若い人から指示されて働く事になるでしょう。 以前転職情報で「中高年男性は変なプライドがあり、しかも年上なので使いにくい」というコメントを見たことがありました。
会社側からすると、雇用したい順序は、以下の様になっているようです。
若い男性 > 若い女性 > 中高年女性 > 中高年男性
もちろんその人が持っているスキルや人格によって、中高年男性でも引く手あまたの方も沢山いらっしゃると思います。
一方経験の無い仕事ならば、戸惑うこともあると思います。アルバイトとは言え、リタイア後も働くのであれば、今から働ける職種や必要とされるスキルはリサーチしておいた方が良いでしょう。
私も少しずつリサーチは行っていますが、必要な資格を持っていたとしても、思うように体が動かず、リタイアした後にその業種で働けるか分かりません。
ただ雇う側から考えて、せめて仕事を頼み易い謙虚な態度は持ち続けるべきかな…となるべく今から意識するべきかと考えています。