最近「静かな退職」という働き方が流行っているみたいです。"退職" とは言っても実際に会社を辞めるのではなく、必要最低限の仕事をこなしつつ、残業はせず、出世も望まない働き方だそうです。
働き方改革が浸透し、人手不足も相まってこのような社会現象が起きているのでしょうが、
・会社での目標が特にない。
・頑張っても仕事や責任が増えるだけ。
・それならば必要最低限の仕事だけをこなし、プライベートを充実させたい。
という考えに基づいているのかと思います。
初めてこのことを聞いた時、理想的な働き方だな…と思いました。またアーリーリタイアが現実的なものになっている自分としては、正に "静かな退職" 的な働き方にシフトして良いのではないか、と思いました。
私自身、これまで一度も出世したいと思ったことが無く、定年まで一係員で良いとさえ思っていました。よってもし私が今の時代の新入社員だったら、「静かな退職」を選んでいたと思います。
ただ私が会社に入社した2000年頃は超就職氷河期であり、会社に入れただけでも幸運で、入社後は "この会社を辞めたら後が無い" という切迫感から「静かな退職」なんて思いつかなかったですね…。

入社当初は、「君の代わりはいくらでもいるから。いつ辞めても構わないよ。」という風潮でしたので、良いい時代になったな…と思います。
就職氷河期世代は運が良かった?
私の場合、運よく今の会社に拾ってもらったのですが、高校時代の同級生の中には非正規社員しか選択肢が無かった人もいます。
また運よく入った会社でも働き方が超ブラックで体を壊す人もいた為、今こうして何とか働く事が出来ているのは幸運だったな、と思います。
採用が少なかった時代背景もあり、当時の会社は人手不足だったのですが、リーマンショック前の景気回復で仕事が急激に増えました。
結果、若手でも責任のある仕事を任せてくれたのは結果として良かったと思います。
おかげで多くの経験を積むことが出来、その後のスキルアップにもつながりました。
「就職氷河期は不遇な世代」と言われますが、会社に入れて残れた人、また運よく転職できた人にとっては、良い時代だったのかもしれない…と今では感じています。
新入社員から若手社員、管理職への昇格タイミングのどの時期でも同世代が少なく、上のボリュームゾーンはバブル世代で年が離れていた為、仕事を任される事が多く、管理職昇格も早かったです。
"運が良かった" といえばそれまでですが、会社内に競争相手が少なく、仕事を通じて多くの知識や経験を積むことが出来たのは大きかったと言えます。
人にもよるのでしょうが、就職氷河期世代で運よく会社に残れた人は、その後給料が順調に増えた人もいるのではないでしょうか。
私も今では新入社員の時には想像できない位の給料をもらっており、おかげ様でアーリーリタイアも達成する事が出来ました。
入社当時は毎朝6時に出勤し、帰宅は22時過ぎという感じ(もちろん全てサービス残業)だったので、「会社って結構つらいものなんだな…」と感じていました。
今は働き方改革のおかげで定時出社/帰社が当たり前になり、働きやすい環境は整っていますが、一方でAIの導入によりホワイトカラーの仕事が減りつつあります。
私自身まだまだAIを使いこなせていませんが、会議の議事録や打合せのプレゼン資料など短時間でしかもほぼ自動で作成出来るようになりました。
会議もwebで出来るようになった為、昔は会議室の準備も含めて多くの人が対応していましたが、全て1人で出来るようになっています。
20年以上前であれば、会議室の準備や議事録作成は新入社員が対応し、その過程で仕事の中身や段取りを覚えていったのですが、今はそのような機会は減っていると感じます。
そう考えると、売り手市場とはいえ、今の若手社員にとっては私達の時より厳しい時代になっているのかもしれません。