会社の同僚や上司、部下も長年一緒に働いているとその家の家族構成や生活状況など、ある程度知ることできます。併せてその人の役職や勤続年数が分かれば、ある程度の年収も分かります。
配偶者が働いている、また正社員か、配偶者が務めている会社の給料までは分からないので、何とも言えない所ですが、収入に対する生活水準もある程度推測できます。
例えば早く結婚した若手社員の場合、給料は少なく、配偶者も働いていなくて子供が生まれて住宅ローンを組んで新築一戸建てを建てたら、「かなり無理をしているな。」と感じます。

逆に定年間近の独身管理職で、趣味もなく、ずっと賃貸で過ごしてきた方は、「かなり貯めこんでいるのだろうな…。」と思います。
風のうわさで、ある独身管理職の方が「55歳で貯金1億円貯めた。」という話を聞いたことが有ります。
私と年齢が近い50歳前後の同僚を見ると、家族がいるカテゴリーでは以下の主要なケースがある事が分かりました。ちなみに私の会社にも女性の正社員、管理職は沢山居ますが、分かり易くする為に、配偶者を女性(妻)として記載しています。
ケース① 共働き(パート含む) + 持家
よくあるケースなのですが、夫も妻も正社員、もしくは夫は正社員で妻はパートというパターンです。役職にもよると思いますが、夫の年収が400~600万円で妻が200~300万円という感じです。
恐らく世帯年収は、700万円辺りなのかと推測しています。妻が専門職(例えば看護師など)であれば、もっと年収は高くなるのでしょうが、お子さんが小さいとどうしても時短勤務にならざるえないようです。
このケースでは、持家率は高いと言えます。早い人は20歳半ば、遅い人でも30歳半ばで住宅ローンを組んで新築を購入します。住宅ローンは、35年(フラット35)が多いですね。中には40年ローンという強者も…。
妻がパート、また夫の年収が高くないのであれば、「いつもお金が無く、生活費はカツカツ。」という感じです。まあ住宅ローンに教育費、色々お金がかかるので、貯金はできないでしょうね。
ケースの中でも余り例がないのですが、夫も妻も正社員で、しかも管理職というパターンもあります。恐らく世帯年収は1,500万円はあると思いますが、住宅ローンも繰り上げ返済して、貯金もキッチリされていると思います。
ケース② 妻は専業主婦もしくはパート + 賃貸
ケース①よりは少ないですが、このケースも一定数居ます。全員ではないのですが、管理職比率が高いイメージがあります。ちなみに我が家もこのケースに入ります。
夫の年収が高いので、配偶者である妻が専業主婦となっているのでしょうが、あえて持家を持たない(=住宅ローンを背負わない)のも特色としてあります。
家を購入しない理由は様々なようですが、「(今働いている街が)地元ではなく、将来引っ越す可能性が高い。」、「地元だが、将来両親の家を譲り受ける可能性が高い。」というのが多そうです。
賃貸とは言っても、首都圏とは違いファミリー向けの2LDKや3LDKでも家賃は10万円以下で借りることが出来るので、「わざわざ家を購入しなくても…。」と思う人が多いのでしょう。
細かい区分け、特別なケースを上げればキリがないですが、「世帯年収、配偶者の雇用状況、住宅購入の有無。」で生活水準がある程度決まってくるように思えます。
最後に。私の知人で40歳台でリタイアして、フリーランスで自分の趣味程度に働いている人がいます。その方は、複数のマンションを所有し、それから得られる賃貸収入でマンションのローンと収入を賄っています。
その方がマンション購入を始めたのは20年以上前で、私にも不動産投資を勧めてくれたのですが、私も仕事が忙しくて不動産投資の勉強時間が取れない事から、お断りしました。
その方は、その後も順調に不動産を増やし、私より10年以上早くリタイアしています。「あの頃不動産投資をしていたら…」と思う時があります。