40歳を過ぎると健康診断で何らかの異常がみられるのが普通になります。会社にいる同年代の社員を見ても、何らかの治療をする為に、定期的に病院に通院するか、投薬をしている人が多いです。
「病気」とまではいかないにしても、高血圧、高コレステロール、又は尿酸値が高いなど、病気の要因となる症状を抱えています。年を取ると新陳代謝が減り、また運動量も減るパターンが多いので、仕方が無い事かもしれません。
先日、You Tubeでアメリカの貧困層に関する動画を見ました。解説者がでお金を「ユーロ」で解説していたので、ヨーロッパで放映された番組と考えられ、アメリカの貧困層の実態を映したドキュメンタリー番組です。番組の中では、3組の貧困層が紹介されていました。
最初に紹介されていたのは、55歳の女性で、車上生活をしている人でした。この方は、車で生活をしていますが、パートタイムで掃除の仕事をしており、全く収入が無いという訳ではないようです。
貧困層に陥ったきっかけは、「離婚」のようでした。50歳まで夫や子供と生活しており、普通の家に住み、それまでは特に問題ない生活をしていたそうですが、離婚のタイミングで車上生活になってしまったようです。
インタビューを受けた女性は、離婚してから直ぐに自分には車以外に何も財産が無い事に気付き、「離婚」という決断を後悔している様でした。ちなみにアメリカには彼女の様な車上生活者が集まる場所があり、多くの車上生活者が共同生活者の様に集まって暮らしていました。
次に紹介されていたのは、50歳位の男性でした。この男性も車上生活者であり、昔はコンピューターのエンジニアとして働いていたようでしたが、今は無職で飲食店から出る廃棄品の食べ物を集めて生活しているとの事でした。
ちなみにこの男性は、エンジニアとして働いていた時は、月に7,000ユーロ(約90万円の月収)の収入を得ていたそうで、自分が車上生活に陥るとは夢にも思わなかったそとの事です。90万円の給料の一部を貯蓄や投資に回しておけば、失業後でも少しはマシだったのではないか、と思いましたが…。
他には一家4人の母子家庭(母親と子供3人)でフードスタンプで生活する家族、家賃を支払えずにアパートを追い出された人などが紹介されていました。コロナ後の景気回復で大富豪が生まれる一方で、多くの貧困層生まれている実情を描いたものでした。
この中で、貧困層に見られる共通点がありました。それは、「紹介された人全員が肥満体形である事」です。数年前に読んだ本に、「下流は太る」という言葉がありましたが、正に同じ状況でした。
「貧困層」と聞くと、食べるものが無く、痩せてしまうイメージがありますが、貧困層は安いジャンクフードばかり食べているので、逆に太ってしまう人が多いようです。一方で富裕層は貧困層が買わない野菜や果物等の健康的な食材を購入し、健康や体形をしっかり維持している人が多いようです。
元々アメリカは、肥満大国ですが、今回紹介された生活困窮者の方々は、かなり太っていました。母子家庭の4人の家族も全員太っていましたし、元エンジニアの50歳の男性は、太り過ぎて車で寝る事がキツイ位でした。
お金が無いと、心に余裕が無くなる
貧困層は、安価で手軽に手に入るジャンクフードばかり食べるので、肥満に陥り易いというのは理解できます。しかし、貧困層にとってジャンクフードを食べる事は、お金が無く、心に余裕が無い為、健康や体形に気を付ける事が出来ないのが理由と思います。
お金が無いと選択肢が狭まり、近視的なものの考え方になるのでしょう。私も以前仕事が非常に忙しかった時は、食事や健康に気を付ける余裕が無かったと思います。
仕事が忙しかった時は、体に悪いという認識が無いままに、夜会社帰りにコンビニに寄ってホットスナックやお酒を買って、就寝前に飲み食いしていました。心に余裕が無いと、ストレス解消したいために意識が無いまま「不健康な行動」をしてしまします。
彼らの行動を見ると、「安いから仕方なしにジャンクフードを食べる」というより、「考える余裕は無く、空腹を満たす為に、手軽に手に入るジャンクフードを食べる。」という気持ちが強い様に感じました。