コロナも落ち落ち着き、飲食店に対する規制も緩和されるようになり、街の飲み屋街もにぎやかになってきたと感じます。特に週末の夜になると、居酒屋の中には多くの客を見かけるようになりました。
毎日の徒歩で通勤していますが、通勤ルートに飲み屋街があるので、外から店の込み具合や町の人出を良く見る事ができます。全国的一斉で緊急事態宣言が発出され、飲み屋街の明かりが消えた時は、このまま全てのお店が潰れるのではないか…と感じました。
会社でも今までしていた出張や飲み会への規制を徐々に緩和しています。ただテレワークは推奨しており、従業員の方々はコロナ対策というより、体調不良や用事がある時にテレワークを活用する人が多い様に感じます。これも働き方改革の1つかもしれません。
好調な会社の業績
私が勤めている会社は製造業ですが、先日第2四半期(2021年7~9月)の決算報告があり、業績を上方修正しました。毎月社内で報告されている月次の会社業績で、売上及び営業利益共に好調でしたので、予想通りの結果でした。
ちなみに今回の報告された決算の内容は、コロナ前をはるかに上回っており、過去最高収益とまではいきませんが、リーマンショック前の景気が良かった時に次ぐ位の業績だったと思います。
まだ第2四半期が終わったばかりなので、通期での結果がどうなるか分かりませんが、今のまま行けば、2021年度の業績は過去最高を更新するかもしれません。
(私が勤めている)会社の状況だけをみると、コロナ前の水準に戻ったというより、コロナ前以上の業績になっているのが現実です。よって、「景気が戻ってきた。」というより、「景気が良くなった。」と言えるのかもしれません。
しかし、サービス業(その中でも特に飲食業)は、コロナ前の状態には戻っていないでしょう。私が住む地方の街では、飲食店に対する規制は都会程強くなかったと思いますが、それでも非常事態制限の影響を受け、空き店舗が増えている状況からまだ完全復活したとはいえないと感じます。
以前読んだ経済紙には、コロナ前の消費税増税の少し前から景気は悪化していたという記事がありました。景気が悪化しつつある状況で売上が落ちていたのに、コロナがとどめを刺したお店もあるかもしれません。
人件費、資材費の高騰
海外の景気回復はもっと早い様で、特に欧米の景気回復が顕著のようです。一方で中国は、エネルギーや環境規制を行って、国策で工場を停止している事もあり、景気はそれほど良くないと聞きます。
会社でも景気が良くなったので、幾つかの設備投資を計画していますが、設備費の高騰に悩んでいます。特に建設費にかかる人件費や資材費の高騰が顕著です。先日、10年前に設置した同じ設備を増設するという事で見積を出した所、倍の金額が必要との見積結果が出たそうです。
更に見積を出してもらったメーカーからは、「直近はこの価格ですが、半年、1年後は更に価格が上昇する見込みです。」と言われていました。メーカーからは、設備に必要な鉄鋼やステンレス価格の高騰を理由にされていますが、事実数年前からすると信じられない価格になっています。
景気回復に伴って、企業が設備投資を行い、利益を出して従業員に還元すれば、景気は好循環となり、緩やかなインフレが続くと思います。ただ、企業は将来の見通しが立てにくい為、なるべく手元資金(内部留保)を厚くする事で従業員への還元は限定的になるかもしれません。
一方で、企業が従業員へ利益を還元しても、先の不安な世の中なので、「老後の為の資金」の目的で、還元されたお金は使われず、預貯金だけ増える状況になるのかもしれません。