景気悪化により失業者は増えているようです。またレストランなどで食事をする人が減っており、テイクアウトや出前を取る人が増えていると思います。
先日、失業して収入が無くなった人が職を求めてウーバーイーツの配達員に流れているニュースを見ました。どうやら景気悪化による失業者の受け皿となっているようです。都会ではかなり多くの配達員がいるらしく、昼食時のファーストフード店では、配達員の行列が出来ていました。
私が住んでいる街は田舎なので、ウーバーイーツの自転車を見かけたことはありませんが、ネットで調べると配達員を募集している様で、田舎の街でも一応需要はあるみたいです。
ウーバーイーツは個人事業主
インタビューを受けていた配達員の方は、30歳台で以前はライターとしてWeb作成などの仕事をしていたようです。ライターをしていた時の収入は、月に30万円以上あったらしく、それなりに生活できていたようです。
ただ最近テレワーク増加などで自宅に引きこもる人が多くなり、ライターをする人が増えて仕事の単価が激減し、収入がほぼゼロになってしまったようです。今のままですと生活できないので、ウーバーイーツの配達員になって、生活費を稼ぐ事を選んだようです。
配達をされていたのは、大阪の様ですが、配達を始めて5日目。インタビューを受けていた日は、朝から夕方まで働いて、9件の配発をこなしていました。消毒などコロナ対策をキチンとされている方で、注文を受けたお店からも好印象をもたれていました。
印象に残ったのは、
・マクドナルドの配達が1件355円
・撮影した日の売上は、3,000~4,000円。
・配達用のカバンや備品の費用は全て自分持ち
・自転車は、レンタルサイクルを利用し、費用は月に4,000円。
ウーバーイーツの配達員は、配達員としてのウーバーと契約は結ぶようですが、個人事業主となるようです。よって日々得られた収入も、サラリーマンでいう給料収入ではなく、「売上」に該当します。
この方は配達を始めて5日目でしたので、慣れればもっと効率よく配達できればもう少し稼げるのでしょうが、結構大変な仕事の様に見受けられました。おおよその年間の売上と経費、粗利を考えると…
・売上: 4,000円/日 × 300日/年 = 120万円/年
・経費: 2万円/月※ × 12ヵ月 = 24万円/年
・粗利: 96万円/年
※レンタルサイクル4,000円/月+その他経費と合わせて。
経費をどの程度見込むかに依りますが、これから税金など支払うと手元に残るお金はそれ程多くないのかもしれません。
ウーバーイーツを専業とするのは大変か
人口が多い東京やもっと効率よく配達をこなして、売上を上げれば収入は増えると思います。特にインタビューを受けた方の様に、レンタルサイクルを利用すれば、初期投資を抑える事が出来ます。
自分で自転車を購入して始めるとなると、初期投資もかかりますし、自転車の維持管理費用もかかります。レンタルサイクルを利用している事を最初に見た時は、「なぜ自分の自転車ではなくレンタル?」と思いましたが、レンタルを利用する事で初期投資の数万円の自転車を購入費用は、下げられます。
私の街では需要が無いので難しいでしょうが、都会に住んでいればやってみたい気もします。今は会社での副業は認められていませんが、将来認められれば、土日を利用してウーバーイーツの配達員として働くのもアリかもしれません。
小さいながらも個人事業主としての働く経験にもなりますし、自転車に乗る事で健康にも良いと思います。ただ、多くのサラリーマンが私と同じように考えると思いますので、社会で副業が盛んになれば配達員の競争も激しくなり、単価も安くなるでしょう。
そのように考えると、ウーバーイーツの配達員を専業とするのは、将来厳しいかもしれません。