藤原和博さんの本に、3つのキャリアを掛け合わせて、100万人に1人の人材になる事が書かれていました。100万人に1人の人材となりますと、日本の人口が単純に1億人(実際は1億2,000万人ですが)とすると、同じスキルを持った人が日本に100人しかいない事になります。
日本に100人しかいないと希少な人材になりますし、他者と明確な差別化を図れます。私も今年で46歳になり、かなり遅い考えかもしれませんが、自分のキャリアをこの法則に当てはめて考える事にしました。
現在持っている能力とは?
私が持っている能力は、「技術」でしょう。大学で勉強してきた事と会社で業務を通じて得た技術は、社内トップとはいきませんが、社外でもある程度通用するレベルにあると思います。
「本当に社外で通用するのか?」という疑問は有りますが、以前会社から派遣されて社外で2年間働いた事があり、その時技術者として問題なく仕事が出来た事から社外でもソコソコ通用するレベルにあるのではないかと考えています。
もちろんその時から数年経っているので技術が陳腐化している恐れはありますが、私自身その時からレベルアップしているので、今でも大丈夫(社外でも通用する)かな…と楽観的に考えています。
ただ社内にいる技術者と技術レベルを比較すると、技術に特化したスペシャリストには到底及ばず、レベルは低いと思います。以前にも書いたことが有りますが、これから技術レベルを上げて社内トップのレベルにする事は難しく、別のスキルを伸ばした方が良いと感じています。
これから伸ばす能力
「技術」だけですと、1つしか能力がありませんので、藤原さんの言われる「3つのキャリアの掛け合わせ」には不十分です。100万人に1人の人材になるためには、残り2つのキャリア形成が必要になります。
1つ挙げるとすれば、「簿記会計の知識」でしょうか。現在簿記の勉強をしており、最終的には簿記1級を目指しています。会社で経理部門で働いている人にとっては簿記会計の知識は必須であり、差別化できるスキルではないと思われるかもしれません。
しかし技術者の中で、簿記会計を率先して学ぶ人は少なく、知識をマスターすれば差別化できるスキルと私は思っています。技術者にとっては、「技術」がレッドオーシャンとすると、「簿記会計」はブルーオーシャンの世界かもしれません。
現在、業務で新たな事業の企画提案の仕事をしていますが、技術の対して議論出来る技術者は多くても、収益性の細かい話になると、議論ができない人が多い事に気づきました。
部長級の人はそうではありませんが、課長や係長級の人で会計の知識を持っている人は少ないように感じます。私自身、出世欲は全くありませんが、技術者で会計の知識があると、仕事の幅が広がり、有利に働くと思います。
「技術」、「会計」、とこれで2つのスキルが揃いましたが、100万人に1人を目指すのであれば、更にもう1つのスキルを伸ばす必要があります。残り1つのスキルについては、自分の中で考えはありますが、まずは簿記2級を合格して、それから考えたいと思います。
できれば2020年度中(2021年3月末)に簿記2級を合格し、新年度から新たな目標設定を行いたいと思っていますが…どうなるやら。