コロナショック直後は、数百万円の取引を行いましたが、5月以降は殆ど大きな投資は行っていません。
投資をしなくても株価は気になるので、主要な指標は毎日チェックしています。私の投資スタイルは、基本的に Buy & Hold なので、日々の株価上げ下げで一喜一憂しても仕方がないのですが、暴落時は買い場となりますので、毎日の指標のチェックが日課になっています。
日本国内、海外ニュースを見ても明るいトピックスは無く、殆どが景気が悪い事を示す指標が発表されています。特に第1四半期の4~6月の景気は、リーマンショック以上の落ち込みだそうです。
4~6月の景気が悪かったのは間違いなさそうですが、現在およびこの先の景気動向を推測するのは、テレビやネットで出ている情報だけでは、良く分からない所です。
会社の状況から見える景気
考えると勤めている会社は、大企業ではありませんが、海外展開もしている準大手企業です。今の会社の状況をみると、ある程度景気動向が見えてくるのではないか、と思いました。
運よく今担当している仕事で、日本と海外の売上や原材料の仕入状況を知る事が出来ます。今の会社の置かれている状況から、以下の様な事が言えます。
・7月は引き続き売上が落ち込んだまま。営業利益もマイナス。
・中国の景気が少し回復基調。それ以外の海外は低迷。
・売上低迷で、製品在庫が上昇している。
・仕入(原材料)価格も低迷したまま。ただこれはコロナ前から。
売上、営業利益の落ち込みはコロナの影響が大きいですが、仕入価格低迷は、2019年半ば位から始まっています。
ちなみにこの仕入価格というのは、海外からの輸入価格ですので、消費税増税とは関係ないと考えています。
会社自体の問題かもしれませんし、もしかするとコロナ前から景気悪化は始まっていたのかもしれません。
IT(特に米国)や物流業界は、好調のようですので、すべての業種が悪いという訳ではありませんが、私が勤めている会社は世の中の景気に左右されやすい業種ですので、今後も会社の業績推移をみたら、ある程度社会の景気動向が見えるかもしれません。
これからの景気予測
上述の様に、7月は赤字ですので、一部の業種を除いて景気回復は全く見られていないと思います。第2四半期(7~9月)の業績発表は、10-11月に出ると思いますが、8‐9月に景気が急回復するとは考えにくい状況です。
もし8‐9月に売上が回復し始めれば、景気が良くなってきたと言えるかもしれません。会社は(営業)利益を確保する事が大事ですが、まずは売り上げが上がらないと、会社として成り立たないと思います。
一方で現在製品在庫が上昇しているという事は、売上が落ちているという事であり、景気にとっては良くない傾向です。ただまだ生産量を減らす(減産)にはなっていませんので、最悪の状況にはなっていないのかもしれません。
ケース1(景気回復):売上が回復、在庫が減る
ケース2(景気悪化):売上が長期低迷、在庫が減らず、減産
今はまだ減産になっていませんが、このまま8‐9月に売上が落ち込んだままですと、工場を停止して、生産を止めるかもしれません。
この場合、恐らく景気は確実に悪化していると判断され、減産が長く続くのであれば、リーマンショック以上の経済悪化が現実的なものになり、金融指標にももっと影響が出てくるものと考えられます。
株価が予想以上に下がらないのは、世界各国の財政出動による影響が大きいですが、多くの人がケース1(売上回復)を想定しているのかもしれません。
今まで意識したことが無かったのですが、会社の生産や売上状況を見ながら、景気動向を予想するのもアリかもしれません。
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