私は少し前まで40人規模の部署長をしていました。部下を管理するというものは、結構労力がかかるものですし、管理者として向き、不向きがあると思います。
部下の多い、少ないに関わらず部署長であれば年に1度は部下の面談をしなければなりません。40人も部下がいると、色々な人がいるので力量に合わせた目標設定をするだけでなく、家族構成や将来の事など、プライベートな事についても話をします。
私は仕事に関しては、「給料をもらっているのだから、その分の仕事はすべき。職場や仕事にどうしても納得がいかないのであれば、会社は辞めるべき。」と考えています。表立って、部下には言えませんが…。
もちろん、働く職場がブラックではいけないと思います。私としては、部署長としてなるべく働きやすい職場雰囲気を作ることで、部下の能力を最大限引き出すように配慮していました。
現在の職場環境と私の希望
現在は、部署長の任を解かれ、部下無管理職になっています。周りから見ると、出世コースから外れたように見え、がっかりしていると思われているかもしれません。
私の気持ちは、沢山の部下を管理しなければならない重圧が取れたと共に、自分自身で実務が出来る喜びの方が大きいです。
部署長として働いていた時は、部下の管理や部署間の調整で明け暮れ、自分自身で実務をすることは殆ど無かったです。
管理業務や大きな組織を動かす仕事が好きな人は良いですが、私としては今の業務の方が楽しく感じており、今の状況が続けばアーリーリタイアのタイミングを延ばしても良いかな、と感じています。
出世については過去の記事で紹介しましたが、全く興味がありません。給料は必要ですが、ストレスを抱えてまで出世して、給料をこれ以上上げたいとは考えていません。
管理職試験もその当時の上司に半ば強制的に受けさせられ、現在に至りますが、今でも昇格を断り続けています。
以前会社の幹部に、「ずっと最低ランクの管理職で良く、昇格したくない」と直接説明しましたが、受け入れてくれませんでした。
会社からの期待
先日今の部署に異動してから初めての面談がありました。部署長である、課長と係長との面談で、今後の異動希望やキャリア形成について話をしました。
流石にアーリーリタイアする事は言っていませんが、今と同じ部下無管理職として、仕事を続けたい事、出世の希望もない事を言いました。
この方々には、既にかなり前から同じことを言っているので、「またか…」と思ったでしょうが。
課長からは、「会社の期待と君の実績とこれからのキャリアを考えると、いずれ大きな部署を任せたいと思っているのだが…。」と言われました。
これは私にとって、最悪の人事異動です。課長が言う大きな部署とは部下が100人以上の部署の部署長という事です。
会社が好きな方からすると、「出世コースだ。よしっ。」と思うのでしょうが、はっきり言って私の意志とは全く逆の人事です。
「それだけは、勘弁してほしい。」とお願いしましたが、課長及び係長も、「君の希望は一応聞くけど、我々には君の人事権は無いからねぇ。」との事。
ちなみに私の会社では、ある一定以上の管理職の人事は、部長級か役員に決定権があります。
私も課長や係長に人事権は無い事は分かっていますが、もしこのまま私の意志とは逆の人事異動があった場合、早めにアーリーリタイアするかもしれません。
何度同じ希望を出しても、会社は理解できない(しない)もので、やはり人事は自分の希望通りにいかないものだと改めて感じました。