アーリーリタイアを目指すには、それなりの資産を構築する事が必要になります。必要な資産は、どの様なリタイアをするか人によって異なるため、一概に「~~千万円」必要など基準は無いと思います。
「老後2千万円問題」でも話題になりましたが、生活スタイルが月10万円で暮らせる人と40万円で足りない人では、状況は異なります。このような議論は、「持ち家が得か、借家が得か」の議論と似ているかもしれません。
ただリタイアをするのであれば、生活の原資となる収入が無くなるため、生活を維持する為の資産を築かなければなりません。自給自足の生活をするのであれば、考えなくて良さそうですが。
最初の100万円をどう貯めたのか
以前の記事でも書きましたが、会社入社当初は全く貯金がありませんでした。それから毎月生活費を切り詰めて、何とか最初の100万円を貯めました。
丁度約新入社員時代の給与明細が出てきました。総支給が残業代込みで21万5千円、手取りが15万円でした。ちなみにその時の生活費は、以下のような感じです。
・食費 : 2万円
・水道光熱費 : 1万円
・通信費 : 5千円
・趣味、交際費 : 1万円
・雑費 : 1万5千円
・貯金 : 9万円
住居費(寮費)は、給与からの天引きであり、6万5千円(21.5 - 15.0)の控除に含まれています。これは少し極端な例かもしれませんが、毎月8万円、少なくとも給料手取りの半分(7万5千円)は貯金していたと思います。
これだけ貯金をできたのは、生活費を切り詰めていたこともありますが、住宅費を低く抑えることが出来たのは大きかったと思います。
地方で車を持たない生活
入社と同時に今の街に移り住んだのですが、入社後2年間は車を持たない生活を続けていました。
地方ならば買い物や通勤で車は必需品であり、私の同期も一部を除いて殆ど入社して直ぐに車を購入していました。
寮は会社から車で20分、自転車ですと45分かかります。入社後最初の2年間は、ホームセンターで購入したママチャリで毎日45分(往復で1時間半)かけて自転車通勤をしていました。
「自転車通勤は、健康に良いねー」と思う方が多いと思いますが、学生でもないのに雨の日も冬の寒い日も毎日自転車で通勤するのは、結構我慢していたと思います。その当時は若く、あまり気にしていませんでしたが…。
また入社後5年間くらいは仕事が忙しく、毎日22時過ぎに帰宅していたので、へとへとでふらふらになり、田舎の真っ暗な道を自転車で帰る途中、何度か警察に呼び止められることもありました。「酔っていますかー?」と。
そのように貯めた貯金を使って当時のイー・トレード証券(現在のSBI証券)に口座を開設し、株の勉強をしつつ投資を始めました。
投資を始めたタイミングが良く、ITバブルがはじけた後からリーマンショックまでの約5年間の経済回復で、購入した金融資産が順調に増えたのは、今考えると幸運だったと思います。
車については、入社2年後にキャッシュで中古の普通車を30万円で購入しました。この時にようやく自転車通勤を卒業でき、車の快適さ(雨に濡れない、暑さ寒さが少ない)に感激したものです。