今の会社に就職してから約20年が経過しました。途中で辞めたいと思った事は何度かありますが、今では今の会社に勤める事が出来て良かったと思っています。
入社した当時は就職氷河期だったので、同期は納得いく就職先に行けなかった思いが強かったと思います。事実、その後リーマンショック前の景気回復時期には、多くの同期が転職して会社を去っていきました。
流石にこの年になると転職する同期は殆どいませんが、30歳前の若手が何人も転職しており、社会が変わり一生同じ会社に勤める時代ではないと感じる事が多くなりました。
ただコロナショックでそのような状況も一変すると考えられ、賢い若手たちも簡単に転職することには、少し思い留まるでしょう。
今になって振り返りますが、今の会社(地方の安定した企業)に入ってよかった事を書いてみようかと思います。
1.都会に比べて生活コストが安い
私は都会で最終学歴を終えており、就職活動をしていた当時、同級生や後輩たちの多くが都会での就職を希望していました。
事実、東京や大阪に就職した人が殆どで、私の様に(規模はそれなりに大きいのですが)地方にある企業には興味を示さなかったと思います。
私は元々親が転勤族だったので地元が無く、住む場所にはこだわりはありませんでした。また就職活動が厳しい時期だった事もあり、潰れなさそう&採用してくれるブラックでは無い&安定した会社であれば、正直どこでもよかったというのが当時の率直な気持ちです。
結果として地方に住むことになったのですが、やはり生活コストが安いのが魅力といえます。例えば3LDKのマンションの賃貸ですと、大体7~8万円あればそれなりの物件に住むことが出来ます。
関東に住んでいる学生時代の後輩のマンションの家賃が2LDKで20万円と聞き、それは流石に共働きでないとやっていけないだろうと思いました。
また食材も農協や道の駅に行けば、安くて新鮮な地元の野菜が手に入り、海も近いので新鮮な魚も安く食べることが出来ます。
2.給料はそれなりに高い
地方の生活コストが安いのは分かるが、給料もそれなりに安いので同じではないか?と思われるでしょう。確かに地元の小企業やアルバイト/パートの給料は、高くないかもしれません。
ただ地方に本拠地を置きつつも、全国及び海外展開している企業の給料は、それなりにあると思います。
それらの企業は当然東京や大阪に本社や支店を置いており、都会では手当で給与が高くなりますが、本拠地が地方であれば、地方であってもそれなりの給料をもらえると思います。
私が働いている会社でも働く地域によって手当金額は変わりますが、都会の生活コストを全てカバーできる位の給与格差はありません。
結果として地方にいながら、それなりに高い給料をもらい、生活コストを低く抑えることが出来ます。
就職する時はそこまで考えていませんでしたが、アーリーリタイアを選択する上では良い判断だったと今では考えています。
これから就職する学生で、知らない地方に住むことに抵抗が無いのであれば、地方に本拠地を置く、安定した会社を探してみるのも良いかもしれません。