約10年前の事ですが、数年間仕事で海外に住む機会がありました。住んでいたのはヨーロッパで、日本より経済的には小さい国でしたが、インフラ整備はそれなりにされている国でしたので、特に生活には問題なかったと記憶しています。
ヨーロッパはEUという経済圏でつながっており、国境が無いに等しいので車で自由に国の間を移動できます。数時間かけて妻とドライブに行ったのは、良い思い出になっています。
1.郊外をドライブして気づいたこと
海外に住んでいた時は、休みの日は特にやることもなかったので、大体車でドライブがてら他の街に観光しに行ってました。
他の街でレストランに入ることはあったのですが、怖がりだったのとやはりサービス料金が高かったので、躊躇していたと思います。
妻からも言われるのですが、今思えばもっと色々なレストランに入り、地元の料理を食べるべきたっだと後悔しています。しかし既に時遅しです…。
結局その時は、マクドナルド(海外でも鉄板)やバーガーキング、またスーパーで総菜を買ったりしていました。しかし、住んだ国のスーパーの総菜の味は酷かったです…。
住んでいる国や街にもよると思うのですが、田舎町を車でドライブすると、郊外に人が殆ど住んでいない事に驚かされした。
「ポツンと一軒家」ではありませんが、ガソリンスタンド以外は、郊外には家が殆どなかったと記憶しています。
逆に街に入ると結構家が密集しています。少し街を外れると直ぐ荒野なのに、街中にはマンションが立ち並び数万人の人が住んでいました。
日本の場合には、どの様な田舎でも小さな集落があり、数軒~数十軒の家が建っており、大体電気や水道などのインフラも供給されています。
私が見た国や街が偶々なのかもしれませんが、海外では人をなるべく一ヵ所に集めて、その場所はインフラを整えるが、郊外はインフラ整備に余りお金をかけないようにしていると見えました。
2.インフラ維持の限界
日本は少子高齢化で人口減少が進んでおり、人が住まない「限界集落」が増えてくると思います。日本では、田舎でも道路がきっちり整備されており、限界集落でも水道や電気のインフラが大体整備されています。
ただ道路やインフラを維持する為にはお金がかかります。人口減少で、道路やインフラを維持する予算(税金)は、この先少なくなっていくと思います。
日本は田舎に優しい社会で、田舎の経済が衰退する事に対して危機感を覚える人が多いと思います。
しかし人口減少、インフラ財源不足の可能性が高いのであれば、なるべく効率よく整備費をかけられる様に、人を住まわせる箇所を限定するなどの政策があっても良いのではないか?と勝手に考えています。
日本に帰国してから調べたのですが、幾つかの地域でそのような取り組みをされている事を知りました(一般的に知られているような情報ではないかもしれませんが)。
ただ現状では、簡単に「田舎のインフラ整備費を削減」と言ってしまうと、大きな反発を招くので、難しいでしょう。